小3から英語必修化は疑問

政府の諮問機関である教育再生懇談会(座長・安西祐一郎慶応義塾塾長)が、1次報告で小学3年からの英語必修化を目指すなど英語教育の抜本見直しを提言したことは多くのマスコミが報じた通りです。

しかし、私の意見としては全く賛成はできません。

むしろ、母国語である日本語の語彙力や読解力を高めることが幼少期には何より重要だと考えております。

一方で中学から大学まで10年間勉強しても身に付かない日本の英語教育は長年、見直しが求められてきました。

文部科学省の調査では既に小学校では97%の学校で総合学習などを利用して英語に触れる学習を行っているそうです。平成23年度から完全実施の新学習指導要領では、小学5年から週1時間、英語活動が必修になることがすでに決まっています。

ただ新指導要領では小学校の英語は教科とは位置づけず、点数評価はしないことになっています。

これに対し、1次報告では中国、韓国などが「日本の中学相当の英語教育をすでに小学校で行っている」とし、今回、新指導要領よりさらに早期の小3からの英語必修化を打ち出しました。まず5000校程度のモデル校で始めることを提案しています。

英語に限らず、語学を習得することは外国人とのコミュニケーション能力を高めるということで大変素晴らしいことだと思います。

しかし、どんなに英語が上手くなっても『日本人はどこまでいっても日本人』であり、日本語の能力はもちろん、日本の文化・歴史を知り、その上で自分の言葉で外国語を使ってコミュニケーションする能力が求められているのが現実です。

フランス革命やナポレオン、ワインの知識がないフランス人、リンカーンやワシントンを知らないアメリカ人を、どんなに日本語がうまく話せてもわれわれ日本人は尊敬することはありません。

同様に重要なのは英語のスキルというよりは『話す内容』なわけで幼少時にはその基礎を作ることが先だと考えております。

その気になればどんな年代でも1~2年あればひとつの語学を習得することなど可能なことではないでしょうか。

私自身あまり語学のセンスはない方だと思っておりますが、25歳を過ぎてからマスターしましたのでほとんどの人は問題ないと思います。

 

『英語はペラペラ、中身はカラッポ』のアメリカ大好き日本人を生産しても百害あって一利ないと確信しています。  

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