2010-09-18
異国での師の足跡
ブラジルで思わぬ出会いがありました。
サンパウロに在住の元柔道家、旧知の知人である岡野さんを通じて、元ブラジル農務省長官のIY氏(日系2世)をご紹介いただき、市内のレストランで会食、意見交換をしました。
I氏は流ちょうな日本語を話し、専門的な用語、億とか兆とか外国人には即座に訳すことが難しい数字の単位などもスラスラ出てくる、素晴らしい頭脳の持ち主でした。
実際、次から次へと知識の泉のように湧いてくる情報量の多さに驚きました。
ブラジル中央省庁に数十年勤め、要人同行など日本との往復回数は優に150回を超えるそうで、現在大統領選挙中のDilma候補などとも一緒に仕事をされたそうだ。日本での人脈も幅広い。
詳細は書けないが、日本と現在進行中のミッションをいくつか教えていただいた。
偶然かつ驚いたのは、その中には故中川昭一元財務相との仕事もあったのだ。
一緒に撮った写真を取り出したI氏は中川の急死を本当に残念がっていた。
同時に『今の日本政府は無能過ぎて話ができない』と嘆いていた。
故人の偉大さをこの異国の地で改めて感じるとともに、急激に力をつけつつあるブラジル政府側の重要人物に日本政府がその実力を低く見られていることにも大変な危機感を感じながらお別れした。
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