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埼玉県議会議員 諸井真英 公式サイト
2009-03-30

2月定例議会終了、H21年度予算案可決


H21年度予算が決まり、議会は閉会しました。

いろいろと議論はありましたが(個人的にはいろいろと不満もありましたが)、結局は賛成多数で可決しました。

 

自民党、民主党、公明党、無所属刷新の会の主な賛成理由

100年に一度といわれる経済危機にあって、財政は法人2税の減収が前年度比-41,3%と厳しく、県税収入も1196億円も少ない7010億円にとどまった。そんな中で総予算を前年度比-1,3%でしかない1兆6959億円も確保したことは評価できる。しかも借換債を除いた実質規模は1,0%増である。歳入を確保するため財政調整基金から428億円と土地開発基金から140億円、、地域整備事業会計から100億円の借り入れなどでしのいだ。また、県債は退職手当が前年比76億円増加する中、退職手当債発行を前年同額に据え置き、工夫している。県債依存度は18,5%、発行額は前年比386億円増だが、これは国が地方交付税の代わりに発行する臨時財政対策債の増加のためであり、それを除いた県債は抑制されている。県債残高も3兆2030億円だが、臨時財政対策斉は交付税措置されるのでそれを除いた残高では、2兆5611億円と19年度末より52億円減少の見込みでもある。

歳出としては、21年度は「セーフティネットの充実」「県内経済の活性化」を最優先に頑張ろうとしている姿勢は評価できる。
「セーフティーネットの充実」で言えば、総合周産期母子医療センターのNYCU増床、産科医師処遇改善事業の新設、女性医師等の就業支援、後期研修医に対する研修資金貸与制度による医師確保策、県立がんセンターの建て替え、精神医療センターの新病等建設着手、県単独の難病指定を1疾患増やし10疾患にしたことが挙げられる。21年度からの3年間を決める「埼玉県高齢者支援計画」のための事業、「超重症心身障害児短期入所等促進事業」などの福祉施策の充実、消費生活相談の充実、悪質事業者の指導強化や高校の奨学金貸与枠拡大、私立高校生授業料軽減補助枠拡大なども盛り込まれており、評価できる。

また「県内経済活性化」としては、小さな投資で大きな効果、一石二鳥、三鳥をねらう施策が多いことが特徴だ。例えば、住宅ローン軽減助成制度や太陽光発電助成、水辺再生100プランの箇所を新たに37箇所着手、水辺再生のため河川費を2,4倍に拡大、公用車の次世代型へ買い換え推進、「彩の国みどりの基金」を活用した「710万県民1人1本植樹運動」もよい。また、公共事業の真水部分に傾斜配分し2月補正と合わせて昨年度比2割増達成もした。中小企業に対する制度融資枠も+300億円で4500億円に拡大、「セーフティーネット緊急融資」や「予約貸付枠」の創設もした。雇用対策では雇用創出基金を創設し、また、職業訓練の拡充も随分しようとしている。
以上のことから予算案に賛成である。
 請願について 

また、懸案となっていた県政調査費の全面公開と月10万円の減額については不採択とすべきが多数となり、不採択が決まった。

民主党では6人の議員が会派の決定に不服として退席した。

 

マスコミの論調も偏ったものが多くなりつつあるのでここで県政調査費(政務調査費)についての私見を述べさせていただく。

羽生市以外の他の選挙区では多かったようだが、私は選挙時に『県政調査費を公開する』などという公約は掲げなかった。なぜならそれほどの重要性を感じなかったからだ。

最近のマスコミ報道を見ると、公開すること=善、非公開=悪という固定観念のもとに、ひたすら『公開することが当然だ』との論調を繰り返しているが、非常に愚かなことだと思う。

 

この問題の本質は何なのでしょう?

議員は調査活動を通じて見識を深め、議員立法や制度構築、議会での発言や質問にそれを生かせばいいはずである。つまりは仕事の結果を問われればいいのであって、費用をどう使ったとかそんなことは本質ではない。

それでは問いたいが、四六時中領収書の整理や会計帳簿ばかりを気にして仕事をし、もちろん帳簿に微塵の狂いもない政治家が素晴らしい政治家なのか?違うでしょう。

国会議員の政治団体では既に1円以上の領収書の添付義務が法制化されたが、日本の政治をますます矮小化することになると思う。

1円の領収書を整理する経費が何千円、何万円かかるとしたら本末転倒であるし、領収書がもらえないからと言って近いのに電車ではなくタクシーに乗ってしまうような無駄が逆に生じてしまうこともある。

あいつは調査費をキッチリ使っているのに議会で何も発言していない、とか、調査費を使っただけあってさすがによく調べてある鋭い質問をした、とかそういうところで評価すべきではないだろうか?

そしてそれがうまく使われていないと思えば、その議員を選挙で落とせばいいだけの話だと思う。

そもそも信用できない人を有権者は選んでいるのでしょうか?

 

今、日本全体に足りないもの。

中国やロシア、ブラジル、インド、シンガポール、タイ、アメリカ、香港、ドバイ・・・にあって日本にないもの、それはダイナミズムではないだろうか。

政治家が1円の領収書を整理することに汲々としている国からはダイナミズムは生まれるはずはない。

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