南米一周の旅
NHK-BSで昨年放映した番組の再放送をやっていたので録画して一部視聴した。
5話あって一話1.5時間だから全部で7.5時間もあるので全部見るのはなかなか難しい。
エクアドルのキトから陸路でペルー、ボリビア、チリ、アルゼンチン、ウルグアイ、ブラジル、そしてベネズエラのカラカスで旅を終えるという壮大なもの。
かつて20代の若かりし頃、私も同様の旅をしたので旅先の風景はとても懐かしく、自分の旅を思い出した。
もともとは学生の時チェ・ゲバラの本を読み、南米一周旅行に憧れを抱いていたのだ。
もっともゲバラはバイク二人のりでの南米一周。遥かにハードな旅だったと思う。
タンゴ発祥の地”カミニート”(アルゼンチン・ブエノスアイレス)
ブエノスアイレスではタンゴを見にタンゲリアに行き、ワインを飲んだ。
カミニートからほど近い”La Bombonera”(ボカ・ジュニアーズのスタジアム)も思い出され、懐かしい。
パタゴニアでは氷河トレッキングと南極クルーズが思い出深い。厳しい自然と澄んだ空気に満ちていた。
圧倒的な迫力の氷河を前に、数時間ずっと見とれながらワインを飲んでいた。
ブラジルに入って一番懐かしく思い出したのはサルバドールの街。
私は何と92.94.95.96.97年とこのサルバドールのカーニバル(カルナヴァル)に参加しており、5回も行っている物好きは日本人では稀であると思っている。
リオももちろん何度も行っていて好きなのだが、サルバドールはもっと素朴で、もっと熱狂して、もっとキケンで…とにかく楽しいのだ。
映画ではWalter Sales監督の『モーターサイクル・ダイアリーズ』がゲバラの旅を描いており、よかった。
南米各国が見せる様々な表情、最初は未熟なゲバラが成長していく過程、人々が抱える貧困問題…
ゲバラ自身が後日語っているようにアマゾンでのハンセン病患者との交流が政治に目覚める大きな要因になったようだ。
夜の河を泳いで渡るシーンには思わず涙が…
などと自分の旅がオーバーラップしていろいろなことを考えてしまいました。
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