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埼玉県議会議員 諸井真英 公式サイト
2008-04-29

ブラジル移民百周年

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神戸港からブラジル・サントス港に向け、第1回移民船笠戸丸が出港したのは1908年4月28日のこと、つまり今日でちょうど100年を迎えました。

まだ日本が貧しく、食べるのもままならない時代、遠い異国に大きな夢と希望を持って日本を後にした移民の皆さんに待ち受けていたのは、日本政府の説明と違う、過酷な生活でした。

日本人移民は言葉、文化、食べもの、気候の違いにくわえ、過酷な労働条件、伝染病など数々の困難を乗り越え、現在では150万人を超える日系人社会を形成、『勤勉・誠実』な日本人の気質を生かしてブラジル社会で確固たる地位を築かれ、両国の友好関係に多大な貢献をされたことは今更私が紹介するまでもありません。

サッカーがきっかけとなり、私は20代前半で初めて同国を訪れましたが、勉強・知識不足の若者に、現地の日本人の皆さんは本当に優しく大きな心で接していただきました。

殺伐とした事件や社会現象が続く日本から見ると、そこには『古き良き日本』があったと思います。

 

そして新聞記者として滞在した2年間、私は自分を見つめなおし、世界の広さを知り、日本のことを客観的に見ることができるきっかけとなりました。

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※記者時代、1994年W杯優勝メンバー・元ブラジル代表のZinho選手とサンパウロ・パルメイラス練習場にて

 

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そして今年は移民100周年、日本ブラジル交流年として両国政府から指定され、さらに在伯埼玉県人会創立50周年の記念すべき年であり、8月にはサンパウロにて記念式典が予定されており、埼玉県議会日伯友好議員連盟事務局長として出席予定としております。

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※2007年11月 在伯埼玉県人会の皆さんとサンパウロにて

広大な国土(日本の23倍)と若年層の多い国民(約1億9000万人)を持ち、鉄鉱石や石油を産出する資源大国、大豆、小麦、トウモロコシ、オレンジ、砂糖、鶏肉などを輸出する農業大国、そしてバイオエネルギー生産を柱とした環境先進国であるブラジルと緊密な関係を築いていくことは、日本にとって重要な外交課題であると思います。

この日は神戸にて記念式典がありました。笠戸丸がサントスに入港した6月18日には首都ブラジリアで両国政府による公式祝賀式典が行われる予定です。

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私は自分の経験を生かし、これからも両国の親善の橋渡し役となるよう頑張ってまいります。

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